専門性の高い領域になると、ポピュリズム(=人気商売的政治術)が生まれる余地が大きくなる。高速道路無料化も子育て支援もそのほかの政策の多くも実は専門的な議論をすればかなり難しい話になる。郵政民営化や構造改革のときもそうだったが、こういった個々の政策の効果が実際にはどうなるかよりも、政党や政治家は人々を「以前よりもましになる」というイメージ戦略で誘導していくことに利益を見出していく。多くの国民は専門的な知識を知るコストが大きすぎてそういう専門的な話を知る動機がそもそもないこと(これを合理的無知という)に乗じた政党のポピュリズム戦略の核心部分でもある。だからこそ、専門家や専門家の知識を理解する「ちょっとましなヘタレ知識人」が必要となってくるのだと思う。